第20回『かまくら子ども議会』
本日は市議会の模擬体験を行う「かまくら子ども議会」が行われました。32名の子ども議員の皆さんが鎌倉市の仕事に対して「『SDGs未来都市かまくら』の未来を考える」をテーマに色々な質問をされました。
日々の生活の中で感じる疑問点や改善点を、体験をもとにした内容となっておりましたので、いくつか内容を紹介をさせていただきます。
・公園の遊具が少なくて遊べないので、小さい子用・小学生用で遊具を分けて設置できないか。
・海からごみを遠ざけるために、砂浜または歩道上にごみ箱を設置できないか。
・公園や施設などで、障がいがある人もない人も皆が楽しめるような工夫は考えられているか。
・違法駐車や駐輪に対する措置は何かあるのか。鎌倉のイメージダウンにつながっている。
・山と歴史的建造物に関して活用した取組はあるが、海を活用した企画はあるのか。
・鎌倉の貴重な歴史的遺産を守り、後世に確実に伝えていくためのまちづくりの考え方は。
・外国人や性的少数者への偏見をなくし、多様性や違いを認め合う社会づくりについて、2030年の鎌倉市の具体的なビジョンは。
・新型コロナウイルスの影響で地域のお祭りができなく寂しい夏を送っている。対策を立ててお祭りを再開させてみてはどうか。地域の発展のためにお祭りは必要である。
・漁師さんのお話などを通じて大好きな海がごみによって汚されていることを知った。市では海の豊かさを守るためにどんな取り組みをしているか。
・市では観光客のマナー向上の取り組みとしてどんなことをしているか。自分たちにできることはあるか。
・中学で学習する内容は、基礎が多く、今後、質の高い教育を実践するために計画していることはあるか。
・子ども110番の家のマークが学区によって違うためわからない。マークを統一する考えはあるか。
・勉強するために必要な本が無料で借りられる図書館は大切な場所である。今後本を増やしたり、新しい図書館を建てる予定はあるか。
・観光客のために観光情報と地震・津波発生時の危険箇所をまとめた特設サイトを提案したいが実現可能か。
・コロナ禍において飲食店は大きな打撃を受けているので、飲食店で作っている商品をお弁当として販売し、市内の企業や学校にランチメニューとして導入することはできないか。
・市内の文化遺産がある場所の点字ブロックが少なく思う。黄色では景観と合わないため、少し落ち着いた色の点字ブロックを増やしてはいかがか。
・鎌倉国宝館の倉庫には展示できない程たくさんの文化財がある。多くの文化財を国内外からの観光に来る方々に見ていただくため、施設を増やすなどの計画はあるか。
他にも様々な内容を質問票に基づいて、それぞれ発言席で質問をし、答弁に対して追加で質問をする子ども議員もいらっしゃいました。
私は議会の後半から議長の職務を行い、初めて議長席に座り、子ども議員による質問の運営をいたしました。緊張と責任を感じましたが、新たな視点で議会を見ることができ、本当に貴重な経験ができました。
子ども議員の皆さんも、今日の経験を通して、一人の市民として、自分の住むまちについて、興味を持っていただき、鎌倉をもっと良くするためにはどうすればよいか、考えるきっかけになったら嬉しいです。