会派『夢みらい鎌倉』8月勉強会④

2021-08-17

 本日は、今月4回目の会派での勉強会を開催しました。

 今回は「防災」と「本庁舎整備」について、職員の方とお話をさせていただきました。

 「防災」については、先月上旬やお盆において、大雨に見舞われました。その際の行政の対応や、課題について伺いました。市民の方からの被害状況の電話やメール、議会側からの連絡等に対して、被害箇所は同じでも、内容によって詳細に送られる場合とおおよその住所で伝えられる場合もあり、情報を一致させたり、地図上に落とすのが難しいこともあるとのことです。しかしながら、現場近くの市民が情報を伝えるための手段は必要です。例えば、現在、運用されているLINEを利用した道路損傷等通報システムがあるので、そういったものを拡大させて、被害状況を市民の方から写真付きで送っていただき、写真の座標から地図に落としていくなど、送る側も手軽に素早く通報できる仕組みを作れないかと話をしました。

 また、災害情報のお知らせや避難所を開設、コールセンター業務を行うなど、雨の様子によって、すぐに対応するための体制を取り組んでおり、大雨になるかもという状態の時には、何もなくてもいつでも動ける状態にいて下さっているとのことで本当に大変な中、対応をして下さっているのだと改めて感じました。

 災害時の拠点として、農地を避難場所や仮設住宅の用地などに活用する「防災協力農地制度」が広がっているとのことです。ご協力とご理解は必要すが、緊急的な避難空間として、こういったことも活用していくことも必要ではないかと思います。避難所まで行くことが困難な時や2次災害の恐れもあるため、近くで安全に避難できる場所を確保しておくことが大切です。そして、地域の防災士のような防災のプロがいることも安心に繋がります。防災士育成を推進するためにも資格取得等にかかる費用の一部負担をするなど、補助制度の構築をしていけないかと意見も出しました。市民の安全安心に向けて引き続き、会派として個人としても取り組んでまいります。

 本庁舎等整備事業については、検討の経過・方針・新庁舎、現在地の整備方針や取組状況と今後のスケジュールについて、ご説明をしていただきました。

 本庁舎は昭和44年(1969年)竣工で老朽化が進んでいて、竣工当時は本庁舎に勤務する職員は約600人程度でしたが、現在は常勤・非常勤合わせて約1,200人が勤務しています。特に給排水設備・空調設備・エレベーターなどの老朽化で進んでいるとのことです。また、震度6クラスで倒壊の可能性は低いが、その後の建物利用は困難であり、災害対応への懸念もあります。その中で①現在地建替え②現在地長寿命化③その他の用地への移転方策等について、検討し、平成28年度までに将来の整備方針を決定することとしました。そして、「防災・減災」「性能・機能」「まちづくり」「時間・コスト」を評価の軸として設定し、平成29年3月に『本庁舎は移転して整備する』こととしました(鎌倉市本庁舎整備方針)。

 特に現在地の利活用については、市役所の機能が全てなくなるわけではなく、主に現在の市役所の1階部分にある機能程度は残すべきと考えているとのことです。具体的な窓口までは今年度の基本構想では難しいかと思いますが、市民に分かりやすい形で、現在地がどういったものになるのかが示せるようにとお話をさせていただきました。

 今回で会派の勉強会は4回目になりました。自分が伺いたいことや意見を話しますが、また違った角度からの質問が会派のメンバーから出るので学ぶことが多くあります。今後も継続して会派勉強会を実施していきたいと考えております。