今夏の海岸について、マナー条例改正
本日行われた議会本会議において、「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例の一部を改正する条例」が可決されました。
海水浴場を開設しないことになり、海水浴場の条例が適用されなくなるため、今夏の海について、ルールをきちんと定めないと、治安の悪化やごみの散乱の状態になってしまう可能性があるため、意見や要望をしてまいりましたが、7月を迎える前に、一定のルール(条例改正)ができたことは、まずもって良かったと思います。
しかしながら、委員会でも質疑いたしましたが、これまで海水浴場の条例で定めていた、入れ墨やタトゥーの露出や危険遊具の使用が含まれておらず、また禁止事項ではなく努力義務となっているため、注意する側もお願いをすることだけになります。これは、管理者が神奈川県であり、海水浴場を開設しないために鎌倉市が行為を禁止にすることができないとのことでした。鎌倉市は飲酒や音声機器の使用等をしないよう努力義務で条例を制定した時は、効果があまり出ずに、結果として翌年に禁止行為として定めた経緯があります。鎌倉市も、様々検討をして下さいましたし、ここ数年、鎌倉市の海岸は飲酒等が禁止となっていることが周知されてきていますので、今回の条例改正内容を訪れる方々に、今夏は努力義務ではございますが、きちんと守って頂けることをお願いいたします。
治安維持のためには、警察との連携や例年通りの警備員の巡回は必須ですので、体制の確保の要望したところ、巡回をして頂けることになりました。
また、海を安心安全を守るためには、遊泳区域の確保とライフセーバーの監視が重要になります。例年の海水浴場開場時間(午前9時から午後5時まで)は、サーフィンなどのマリンスポーツは行えませんでしたが、今夏はそうならないため対応(区域分け)が必要です。各海岸に遊泳区域を確保して、ライフセーバーに監視していただき、高波など危険な時には遊泳禁止のお知らせをすることをお願いし、遊泳禁止の際には旗を掲げていただくことになりました。きちんと区域を分けと監視をすることと、海岸の入口に看板を設置して周知の徹底をすることを確認しました。
他にも、ごみ箱を設置することになりましたが、ごみの問題は砂浜だけではありません。というのも、砂浜で飲酒と喫煙を行わないことにしましたが、海岸周辺でされてしまう可能性があります。「砂浜で飲酒・煙草ダメ」ならば周辺で、と考える人も0ではありません。そのため、海岸だけでなく周辺の定期的な清掃も必要になります。
海水浴場の開設有無に関わらず、海岸を訪れる方々は予想されます。私も議会や担当課と話をする中で風紀の維持と安心安全の確保に向けて、取り組みを進めてきています。鎌倉市として対応できること、神奈川県に要望して対応してもらわなければならないことを伝えて、今夏の新しい海の形を、関係者の皆様とともに築いていければと考えています。